BMWのオイル漏れ修理が入庫です。
オイル漏れは、あっちからも、こっちからも漏れることがあるので、原因究明には神経を使います。

このBMWの場合は、エンジン全体がオイルでベトベトでどこから漏れているのか、すぐには解りません。
そこで、まずはエンジンを軽く洗うことにしました。
(エンジンルームのスチーム洗浄は、点火系・電気系統を痛めます。自動車整備士以外の方は、おやめください。)



洗浄することこんなにきれいになります。



しばらく、このままエンジンをかけて様子を見ていると、ヘッドカバーからジワーと漏れてきます。
オイル漏れの原因は、ヘッドカバーです。

オイルパンにも少しにじみがありますが、そんなにひどくないので、お客様に相談し、今回は、ヘッドカバーパッキンだけの交換となりました。



ヘッドカバーを外し、パッキンを外します。
違いがわかりますか?
パッキンが硬化して役目を果たしていません。
新品のパッキンと比べると、柔らかさが見て解ると思います。



今回は、ヘッドカバーパッキンの交換だけで済みました。
エンジン内の水分は、電気系統のカプラーを丁寧に外し、エアーブローで完全に吹き飛ばします。
これがしっかりできないと、エンジンが振ったりしてトラブルに発展します。

オイルは、人間で言うと血液です。
漏れたままにしておくと、エンジンを痛め、最悪はエンジンのオーバーホールや交換といったことになります。
駐車場にオイル漏れを発見したら、お知り合いの車屋さんに早めに相談してくださいね。