前回の悩むなぁエアコン修理!リバティ(RM12)の続きです


エアコンスイッチがONとき、強制的にエアコンをOFFする制御があります。
これは、エンジンの負荷を低減し、始動性・加速性能を確保するために一時的に行うものです。

このエアコンを強制的にOFFする制御には、

 1、エアコン高圧並びに低圧
 2、アクセル(加速時)
 3、エンジン高回転時
 4、始動時
 5、高温時
 6、パワステ負荷

主に上記6ヶ所です。

1、エアコンの高圧とは、主にガスの入れ過ぎや、高温になったガスの冷却不足によって起きます。低圧は、主にガス漏れによって起きます。こうしたガス圧を感知しエアコンのコンプレッサーをOFFします。

2、アクセル(加速時)とは、急加速、急発進時に加速性能を維持するため、アクセル開度を感知し、3秒~4秒間コンプレッサーをOFFします。

3、エンジン高回転時とは、エンジンの負荷を低減し高回転域でのパワーを維持するために、メーターからの信号を感知しコンプレッサーをOFFします。

4、始動時とは、エンジンかけ始めの負担を軽減させ、始動性を良くするために始動後3秒ほどコンプレッサーをOFFします。

5、高温時とは、水温が約107℃以上になったとき、オーバーヒートなどを防ぐため、水温センサーを感知しコンプレッサーをカットします。

6、パワステ負荷とは、車速30㎞以上になったとき、パワステの負荷を5秒以上感知すると、コンプレッサーをOFFします。

今回のリバティは、停車中には症状が起きませんので、エンジン負荷、アクセル開度、車速などが関係していると推測できます。
よって、とりあえず1番のガス圧、4番の始動時、5番の水温は、点検を後回しにします。
残るは、2番、3番、6番となりましたので、この3つの制御を中心に診断を開始します。



結論から申しますと、今回の原因は、6番のパワステ制御ということが解りました。



パワステについているこのスイッチです。



走行中、ハンドルを切ったときに、圧を感知しスイッチがONするのですが、
このONが、OFF(もとに戻らない)しないために、ハンドルを切った状態が続いているとコンピューターが勘違いし、コンプレッサーをOFFしている事が解りました。

今回のエアコン修理は、パワステスイッチを交換して無事終了。


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