お盆、旅行中に突然エアコンが効いたり、効かなくなったりしたので一度診断してほしい!
そういって、マツダMPV(LW5W)が入庫しました。



状況を詳しく伺うと、

旅行中にエアコンが効かなくなったので、
ガソリンスタンドでクーラーガスを注入してもらった。
ガスは2本ほど入り、その後は、快調にエアコンは効いていたが、
しばらくすると、また効かなくなったとのこと。


・・・・たぶん、
どこかでガスが漏れているんだろうなぁ!
そう、軽い気持ちで診断を開始。

まずは、エアコンのスイッチを入れ、冷たい風が出てこないことを確認。

ところが、

えっ、なんで
すごく冷えるじゃん!良く効いている???

・・でも、しばらくすると、

「カチ」、と言ってコンプレッサーが切れる音がする。

何だろう!

ガス圧を確認。

すると、ガス圧が高い!
そっか、スタンドで少しガスを入れ過ぎたのか!

そこで、ガスを抜く!

すると、快調にエアコンが効き始める。
ここで、一つの疑問が生じる。
そもそも、スタンドでガスを入れる前に、エアコンが効かなくなった原因は何だろう?

ガス漏れにしてもふに落ちない。
エアコンシステム的にも問題ない。

そんなことを考えながら、エアコンのコンプレッサーをジッと見ていると、
また、急にカチ、といって切れてしまった。

あれ、圧が下がりすぎたのか、もしくは上がりすぎたのか?
そして、もう一度テスターをあてる、正常値だぁ。

ううぅぅぅぅ、
なんでコンプレッサーが切れたんだろう?

そう、考え事をしていると、「ブーン」と、
やけに大きい音が響いている。
良く見ると、ファンが大きな音を立てて回っている。

エアコンコンプレッサーはOFFしているし、
アイドリングで点検しているのでそれほど水温が上がるとは思えない!
外気温も今日は涼しいほうだ。

なのに、「なんで、ファンちゃん、君 回っているの?それもえらい勢いで!」

メーターの水温計を除くと、真ん中より少し下。
特に問題ない。

何気に、サブタンクに目が行く。
すると、サブタンクに水が入っていない。


(この写真は、冷却水を入れた後なので正常です。このように「F」と「L」の間に冷却水が入っていればOKですが、見た時は、このタンクに何も水が入っていない状態でした。)


まさかぁ、
エンジンを止め、ラジエーターキャップを開けると、冷却水が見えない!
試しに冷却水を注ぎ込んでみると、5リットルほど入るではありませんか?

エアコンが効かない原因は、エアコンのシステムではなく、
冷却水が無いために、エンジンがオーバーヒートしたのが原因でした。

幸い、焼き付きなどの大ダメージに至っていないので、水漏れを確認し、
このまましばらく様子を見てもらうことになりました。


このように、思わぬ故障が原因でエアコンの効きが悪くなることがあります。
あれ!っと思ったら、最寄りの車屋さんで見てもらうことをお勧めします。


エアコン修理はこちら!!