ブレーキが効かない!


お問い合わせの内容は、
1、ブレーキを踏むと「キーキー」と音がしていた。
2、2週間ほど前から、ブレーキを踏むと「ゴリゴリ」と音がする様になった。
3、次第に、ブレーキを踏まなくても、「ギーギー」と音がし、
4、そして、先ほど、急にブレーキが効かなくなった。
(左側ブレーキがスッポ抜けた感覚。)


・・・とりあえず、レッカーで急行、引き上げることに。


「ブレーキが効かない(スッポ抜けた状態)」は、通常では考えられません!
どうしてこのようになったのか分析したいと思います。


車は、マークⅡブリット(TA-JZX110W)。それでは、問題のフロント左ブレーキを見てみましょう!





通常、ブレーキキャリパーとローターの間には、ブレーキパットがありますが、
キャリパーの隙間から見る限り、パットがついていません。

・・・分解してみると、






ブレーキローターと
ブレーキキャリパーは、ガリガリに傷が入り、削れています。


ブレーキパットが、キャリパーの下に引っかかっていました。





分析結果

1、ブレーキを踏むと「キーキー」と音がしていた。
→ブレーキパットが減って、ローターにセンサーがあたり、
「ブレーキパットが減っているから、交換してくださいね!」と、キーキー音を出しています。
この状態で修理すれば、ブレーキパットの交換で済みます。

2、2週間ほど前から、ブレーキを踏むと「ゴリゴリ」と音がする様になった。
→ブレーキパットが減り過ぎて、ブレーキパットの固い部分がブレーキローターにあたり、
ローターをゴリゴリ削っている音です。
この状態で修理すると、ブレーキパット交換、ブレーキローター交換(もしくは研磨)です。

3、次第に、ブレーキを踏まなくても、「ギーギー」と音がし、
→これは、ブレーキパットが削れ過ぎて、ブレーキブラケットとローターの間に、
ブレーキパットが引っかかった。
この状態で修理すると、ブレーキパット交換、ローター交換、キャリパー修理となります。

4、そして、先ほど、急にブレーキが効かなくなった。
(左側ブレーキがスッポ抜けた感覚。)
→引っかかっていたブレーキパットが、下に落ちてしまい、スッポ抜けたような感じになった。
・・・もはや修理費用がいくらかかるか?というより、最悪は事故につながります。


歯医者と一緒で、「もう少し早く行っておけば」、と後悔しないために、
「キーキー」と音がしたら、面倒ですけど、早めに見てもらいましょう。

ブレーキ修理はお気軽にお問い合わせください。
052-902-3167