ここ数年、大雨による冠水車の被害が全国で起きています。

パート1パート2パート3に引き続き、
平成25年9月3日4日に起きた名古屋豪雨による水害車の修理・診断を一部ご紹介させていただきます。
水害被害に起きたときの参考にしていただけましたら幸いです。

車は、スイフト(DBA-ZC71C・「車両保険加入なし」)です。
自宅の駐車場で冠水したとのこと。

修理費用がどれほどかかるのか見て、修理するのか?買い替えるのか?
検討したいとのことで入庫いただきました。



入庫したとき状況はこんな感じです。
水位は、痕跡から、シートレールまで水に浸かったことが解ります。
(シートの座面は水に浸かっていません)

とりあえず、フロアーカーペットを剥がしてみましょう。



カーペットの交換(もしくはクリーニング)だけで済めば、
修理代はそんなにはかかりませんが、どうでしょうか・・・・



これは、ブレーキペダル奥にある、
インシュレーターパット(遮音並びに断熱効果)です。

下のほうが水で濡れているの解りますか?

インシュレーターパットは、ダッシュパネルの奥にありますので、
乾燥させたり交換したりするためには、ダッシュを下す必要が出て、費用がかかります。

仮に、このまま
自然乾燥させて使うこともできますが、
後で、匂いが出てくる可能性があります。
臭いのことを考えると、やはり交換しておいたほうが安心です。

そして、さらに・・・



これは、エアーバックをコントロールするユニットです。
運転席と助手席の間、シフトの後方に付いていることが多いです。
このエアーバックユニットは、水位からして、完全に水に浸かっています。
水分をエアーで飛ばして乾燥させると、
一時的に正常に作動することもありますが、
必ずといっていいほど、後で壊れます。
ですので、やはりこうした部品は交換しておいたほうが良いです。

こうしたことを踏まえた上でお客様と相談した結果、
今回は、車を買い替えることになりました。

水位が低く、
フロアーカーペットが濡れただけの場合、カーペットだけでなく、
インシュレーターパットにも水が沁みていないか?確認しておくと良いでしょう?
(匂いが気になる方は特に!!)

 

水害被害にあったらお気軽にお問い合わせください。
(相談だけでも受け付けます)
   052-902-3167    

車の冠水修理について詳しくはこちら!!


<冠水修理>
パート1(BMWミニ)
パート2(ボルボV70)
パート3(BMW320i)
パート4(スイフト)
パート5(ムーブ)
パート6(ノート)