これは、今年の春に買ったばかりの中古クラウンマジェスタ(TA-JZS177)です。
一見、綺麗な内装ですが、
お客様いわく、エアコンかけると、体が痒くなり湿疹が出るとのこと。
最寄りのディーラーでは、エアコンのエバポレーターを交換してもらい、車内清掃屋さんでは、車内クリーニングと光触媒抗菌処理・フッ素コート施工してもらったそうです。それでも、「痒みと湿疹」、エアコンから出る嫌な匂いは収まらず、当社にご来店いただきました。
それでは、早速、エアコンを分解します!
エアコンユニットを分解すると・・・
所々に、小さな虫の死骸が転がっています。
極み付けはこれ!
アメンボです。
アメンボは、水辺に生息する虫。
もしかすると・・・・水没車かも??
こんなことを考えながら作業を進めていきます。
分解しても水没らしい形跡は現れません。
そこで、フロアーカーペットを剥がすことに・・・・
シートを全部下して、
カーペットを剥がすと・・・・
フロアーが砂で汚れています。水没跡を発見。
ただ、このマジェスタの場合、車内に入った水位はそれほど高くありません。
(たぶん、カーペットより少し上くらいだと思います。)
水没痕が見つかった以上、湿気によってカビなどが発生している可能性があります。
分解して、かゆみや湿疹の原因を探ります。
原因はダッシュパネルにありました。
ダッシュパネルをばらばらに分解していくと・・・
ダッシュパネルの裏にカビ発生しています。
良く見ると、カビは死んでいるようで、鼠色した粉のようなものがパネル裏にたくさんくっついています。
(掃除すると、綺麗に取れました)
エアコンをかけたときに出る「かゆみ」や「湿疹」は、このカビが原因でした。
本来であれば、ダッシュパネルもフロアーカーペットも交換させていただくのですが、
製造廃止の為、クリーニングして再利用します。
シートもすべて丸洗いクリーニングです。
フロアーの汚れも綺麗にし、後は部品を組み付けて修理完了です。
匂いも!かゆみも!湿疹も!出なくなりました。
匂いはもちろんこと、
痒みや湿疹などは、人によって様々です。
他社で断られたり嫌がられたりした「感覚的(不快感)修理」について、当社では喜んで診断させていただきます。
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