お客様からのお問合せは、・・・・・

・ハンドルを強く握っていないと左にとられる。
・後ろのほうからゴムの焼けた匂いがする。

買ったところに持ち込んで相談したところ、
「なぜこのような症状になるか解らないが、たぶんローダウンしてあるからだろう」
と、言われ、

納得できず弊社に。


確かに大型のホイールに、車高調がついていますが、そのことが原因とは考えられません。
試乗したところ、ありえないほど、ハンドルがとられます。

早速、車体を上げ、サスペンションを点検してみることに。




症状は、明らか、
左のドライブシャフトは、デフの付け根で折れ曲がっています。
フロント側から、デフのほうを見てみると、若干、デフが左に傾いているのが解ります。

なぜ、こんなことが起きるのか?

実は、この車、右のサスペンションをぶつけています。
相手が100%悪い事故だったので、修理代はかかりませんでしたが、
どうも、その時の修理方法に問題があったと考えられます。



サスペンションに直撃した力が、ドライブシャフトに伝わり、
そのままデフメンバー(上の画像)を曲げてしまった。
でも、サスペンションは交換したが、メンバーは修理されず、そのままになっています。

お客様は、3年ぐらい前の事故で、いまさら、そこにクレームに出す気にもなれず、
実費で修理することに。

なんとも最悪な話です。


・・それで、修理は、
デフを下し、メンバー、ブラッケット、マウント、ドライブシャフトなどを交換し、



最後にアライメントをとって完成。


今回のような不良整備はまれなケースです。
ほとんどの板金屋さんは、しっかり修理します。
また、見落としがあったとしても、きちんとクレームに応じてくれますのでご心配無く。