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ブレーキローターはこうやって研磨する|RX-7(FD3S) [ブレーキ]

弊社ホームページのブレーキページからは、
1、ブレーキパットの交換について、
2、ブレーキローターについて、
ちょくちょくお問合せをいただきます。

特にブレーキローターのジャダーについては、質問も多く寄せられます。
(ブレーキジャダーとは、80kmぐらいでブレーキを踏むとハンドルがぶれる症状です。)

ブレーキジャダーを直すには、主にブレーキローターを交換もしくは研磨する必要があります。
(あわせて、ブレーキパット交換や、パットの当たり調整が必要)
通常、ひずみがよほど大きくない限り、1回はローター研磨が可能です。
交換に比べお値打ちですし、1回ひずんだローターを研磨しますので、新品に比べると歪み難くなります。

今日は、このブレーキローター研磨にスポットをあて、ご紹介したいと思います。

これは、マツダRX-7(FD3S)のリアーブレーキです。
今回は、ブレーキジャダの修理ではありませんが、
ブレーキパットが減り交換のために入庫いただきました。
見ると、ローターのひずみと、焼けが酷いので研磨を勧めた次第です。

この下の写真は、ブレーキローターとブレーキキャリパーが取り外された状態です。

RX7(FD3S)ブレーキローター 003.jpg

パットも限界まで減っています。

RX7(FD3S)ブレーキローター 004.jpg

こちらが、これから研磨するブレーキローターです。
ブレーキのパットが当たっていない個所は、錆び錆びです。
良く見るとローターに段付きがあります。
このまま研磨せずにバットを交換すると、ローターとの接地面が狭まるのでブレーキの効きが悪くなり制動力が落ちてしまいます。

RX7(FD3S)ブレーキローター 002.jpg

そこで、ローターにしっかりブレーキがあたるよう、ブレーキローターを研磨します。

まずは、サンドブラストという機械でローターにこびり付いた錆びを落とします。

RX7(FD3S)ブレーキローター 006.jpg

サンドブラストでは、砂をローターに吹き付けますので、フィンの中まで綺麗に錆びが落とせます。
(ちなみに、ブレーキキャリパー塗装時、ローターも塗装することがありますが、この状態にしてから塗装します。)

さぁ、錆びが落ち綺麗になりました。

RX7(FD3S)ブレーキローター 008.jpg
RX7(FD3S)ブレーキローター 009.jpg

次に、いよいよ研磨です。
これが研磨機!

RX7(FD3S)ブレーキローター 010.jpg

この研磨機にローターを2枚ともセットし、研磨開始。

RX7(FD3S)ブレーキローター 012.jpg

まずはローターの淵についている段付きを削ります。

RX7(FD3S)ブレーキローター 014.jpg

そして、奥から手前にゆっくりとローターを研磨していきます。

RX7(FD3S)ブレーキローター 018.jpg

下の写真を見てください!
奥のローターは綺麗に研磨できていますが、
手前のローターに黒光したラインがあるの解りますか?
写真では少し解り難いのですが、こうしたラインが4本ほど入っています。
これは、ローターが歪んでいるため、研磨機の歯が当たっていないからです。
そこで、もう一度研磨します。

RX7(FD3S)ブレーキローター 020.jpg

そうすると、綺麗に研磨できました。
後は、ペーパーで表面をならし完成です。

RX7(FD3S)ブレーキローター 022.jpg

さて、ブレーキローターはどこまで削って良いか?ですが、
この数字が規定値になります。
ローターによって様々ですが、このローターの場合は、18mmまでです。

RX7(FD3S)ブレーキローター 024.jpg

ノギスで確認、18.8mm!範囲内です。
このローターは、もとは20mmですので、1.2mm削ったことになりますね。

RX7(FD3S)ブレーキローター 023.jpg

このように、ブレーキのローターは研磨も可能です。
今後のブレーキメンテナンスの参考にしてください。



ブレーキについてはこちら!!






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