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冠水・水害車修理 [車内クリーニング・冠水車]

「どうしよう、直そうか、車を買い替えようか、廃車すべきか」

台風15号は各地で思わぬ被害をもたらしたようです。
弊社にも続々と水害車に関するお問い合わせや修理が入庫しています。
大切な車が水害にあうと、どうしたら良いのかとても迷うと思います。

車の水害は、素早く決断し対処すべきですが、簡単に判断できないことがあることも事実です。
この時の判断が、その後の生活に大きく影響してきますので、
当社としては、これまでの経験を生かし、皆様が判断するための材料を正確にお伝えし、決断に活かしていただけるようアドバイスさせていただいております。

今日のブログでは、実際に水害修理で入庫いただいた車の状況を一部紹介し、その対応についてお伝えします。今後の判断材料に活かしていただけたらと思います。

1、車両:ホンダバモス 車両保険:加入(免責10万円) 

バモスが水に浸かった位置はシート上面より5cm下です。(下の写真をご覧ください)

バモス冠水車修理.jpg

バモス冠水車修理 021.jpg

このバモスのエンジンは、荷台の下についています。
水に浸かった位置を見ますと、エンジンもミッションも完全に水に浸かったことが予想されます。
確認のため、エンジン・ミッションのオイルゲージを見てみますと、水が中に入っています。
室内も異様な匂いが立ち込めています。
ここまで水に浸かると、相当な修理費用が考えられます。
弊社としましては、修理するより、買い替えたほうがお客様のためになると判断しました。

さらに、お客様の要望を確認すると、
「できるだけこの車には乗りたくない!車両保険内で同じような車に買い替えたい!」とのことです。
当社とお客様の要望が一致しました。

ただし、車両保険をつい最近使ったばかりで、免責(自己負担)が10万円あります。
・・・しかし、この免責は全損扱いになった場合は、免除され、10万円はかかりません。
(※国内損保の代理店経由で加入した車両保険の場合は、全損になるとほぼ免責は免除されます。インターネットで加入した安いダイレクト保険などは、対応が違うことがあります。詳しくは、ご加入の保険会社に確認してください。)

そこで、弊社としては、できる限り全損扱いになるよう、
その根拠と、修理見積もりを保険会社に提示いたします。

流れとしては、
修理見積り→保険会社と協定→お客様の手元に入る金額提示→くるま買い替え(バモス廃車)
といった流れになります。


2、車両:ダイハツミラジーノ 車両保険:加入(免責5万円) 

ミラジーノが水に浸かった位置はシートより7cm下です。(下の写真をご覧ください)

ミラジーノ冠水車修理 022.jpg

このミラジーノは、写真の通り水の浸かりは浅く、損害も大きくありません。
シートに水が浸かっていないので、室内の匂いもほぼ無臭です。
修理内容は、室内クリーニングとフロアーカーペットの交換、一部センサー交換、配線修理となります。

冠水車修理 013.jpg
冠水車修理 014.jpg

お客様の要望も、修理して乗りたいとのことです。

流れとしては、
修理→保険会社へ修理代請求→お客様にお車引き渡し(免責5万円ご精算)
となります。


3、車両:ニッサンウイングロード 車両保険:加入なし 

ウイングロードは、きっと坂道などの傾斜に止めていたのでしょう。水が斜めに浸かっています。
前方は、ヘッドライト下面、後方は、Rシート下面です。(下の写真をご覧ください)

ウイングロード冠水車修理 011.jpg

ニッサンに限りませんが、メインのコンピューターが下のほうについている車があります。
まさしくこのウイングロードがそうです。(下の写真を見てください)

ウイングロード冠水車修理 027.jpg

上の写真は、シートを外し、フロアーカーペットを外した状態です。
シフトのすぐ手前にあるのがエアーバックコントロールです。
左ドアの前方、側面に取り付けてあるのが、メインエンジンコンピューターです。

このウイングロードの場合、もし車両保険に入っていたら、全損になる可能性は高いです。
しかし、車両保険に加入されていませんので、実費での修理となります。

実費で修理する場合、できる限り、今問題ないものはそのまま使い、後からこわれる可能性があるものは、その都度交換(修理)して行く、こういった対応になります。

お客様の要望も、乗ってみたが走行に支障ないので、クリーニングを重点に修理してほしいとのこと。
確かに、室内の匂いは、何ともいいようのない嫌な匂いが充満しています。

安く直したい気持ちはとても解りますが、このメインのエンジンコンピューターとエアーバックコントロールは、
1週間後か、1年後かは解りませんが、交換もしくは修理しておかないと、必ず壊れます。

エンジンのメインコンピューターはいきなりエンジンが止まる可能性がありますし、
エアーバックは、イザというとき、作動しない可能性があります。
ですので、この2点は、中古パーツを捜すことにしました。

そして、室内のシートやフロアーカーペットなどは、

冠水車修理 025.jpg
冠水車修理 026.jpg
冠水車修理 023.jpg

このように外して、
このまま、大型の洗濯機にかけます。さらに、大型の乾燥機で乾かします。
(水洗いしても、シートのスポンジ内にしみ込んでしまった汚れやにおいが取れませんので、大型洗濯機で丸洗いする必要があります。また、洗ったシートは自然乾燥でもある程度渇きますが、完全に乾くまで1週間ほどかかりますし、湿っぽい匂いがシートに付着してしまうことがあります。そこで、大型乾燥機にかけて乾燥させるのです。その様子は後日紹介します。)

流れとしては、
修理→お客様にお車引き渡し(ご精算)
となります。


このウイングロードの場合、当社としましては、買い替えを提案しましたが、お客様の要望もあり、その後のリスクも十分ご説明した上で、修理することとなりました。幸い、エンジン・ミッションには、水が入っていませんでしたので、この水害によって後々壊れる可能性はほぼ無く、走行上問題ないと思います。ただ、パワーウインドウモーターや、インジゲーターランプの誤作動、セルモーターやエアコンコンプレッサーなどは故障する可能性が高いです。


このように、水に浸かった車の修理は、3者3様で様々です。
共通していえることは、素早い判断が、被害を拡大しないためにも、基の生活も戻すために重要だということだと思います。その判断する上で、ぜひ当社のこれまでの経験を生かしていただけましたら幸いです。
ご相談だけでもご遠慮せずお気軽にお問い合わせください。
冠水・水害車修理ご相談はこちら → 052-902-5566

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